40代の借金は平均いくら?平均額や借金地獄の対処法などを詳しく解説!

40代といえば働き盛りですが、住宅ローンや教育費などの支出が多い年代でもあります。

また、生活費などを給与や貯蓄で賄いきれず、借金で補っているという人も少なくありません

この記事では、40代の借金平均額をはじめ、40代で借金地獄になるとどうなるのか、40代が借金地獄から解放される対処法について詳しく解説していきます。

現在借金の返済に悩んでいる方、早めに完済したいとお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。

40代の借金はいくら?平均額を調査!

何かと支出の多いといわれる40代ですが、実際にはどれくらいの借金があるのでしょうか。

40代の平均借金額、借金の目的・特徴について以下で解説していきます。

40代の借金平均額

金融広報中央委員会の調査からは、40代の単身世帯の平均借金額が354万円、2人以上の世帯で2,037万円というデータが発表されています。

また、2人以上世帯では住宅ローンの平均残高が1,813万円のため、借金のほとんどが住宅ローンであることがわかります。

カードローンやマイカーローンなどの住宅ローン以外の借入は、おおよそ150万円〜200万円ほどだと考えられます。

借金の目的・特徴について

単身者の借金目的

1位(47.1%)日常生活資金
2位(17.6%)旅行、レジャー資金
3位(13.7%)住宅取得、増改築資金

2人以上世帯の借金目的

1位(55.3%)住宅取得、増改築資金
2位(23.7%)日常生活資金
3位(12.5%)耐久消費財の購入資金

二人以上の世帯では、「住宅の取得、増改築資金」に関する借入の割合が50%以上を占めており、単身者と比べると自動車や電化製品、家具などの「耐久消費財の購入資金」の借入も多い傾向にあります。


このデータから、単身世帯では生活資金の補填や旅行・レジャーのための借入れが多く、2人以上の世帯では住宅ローンや車のローンを抱えているケースが多いことがわかります。

借金地獄とは?借金地獄の状態について

生活費の補填などで、少額の借入れを繰返しているうちに、気づいたら借金地獄に陥っていた、というのはよくある話です。

では、世間一般的にいわれる「借金地獄」とは具体的にどのような状況なのでしょうか。

以下で解説していきます。

借入額が年収の3分の1を超えている

借金残高が年収の3分の1以上になっている場合、すでに継続して返済するのは困難であり、「借金地獄」の状況にあるといえます。

例えば年収が500万円の人で、借金残高が150万円以上ある場合は要注意です。

貸金業法では、借入額が年収の3分の1以上を超える貸付は禁止されています。

これは1社からの借入れに限らず、複数の会社から借入れがある場合でも総額が3分の1を超えないように規制されるのです。

ただし、これが適用されるのは貸金業法が適応する貸金業者(消費者金融やカードローンなど)だけであり、以下の借入れでは対象になりません。

  • 住宅ローン
  • 自動車ローン
  • 銀行からの貸付

支払いが3年以上かかっている

3年以上かかっても支払いが終わらない借金についても注意が必要です。

通常、完済までの期間が長引くほど利息は高くなります

毎月の返済額を生活に無理のない少額の金額に設定しているいると、いつまでも完済できないという借金地獄に陥ることも。

毎月支払う利息額は少額でも、完済するまでに支払う利息の総額は膨大な金額になってしまいます。

毎月の返済金額に対してどれだけの利息が発生しているのかをしっかり把握し、できるだけ早く完済できるように心がけることが大切です。

40代で借金地獄になるとどうなる?

先述したとおり、40代は車や自宅の購入、子供の進学など多くのライフイベントが発生しやすい年代でもあります。

足りない費用を借金で工面していると、いつの間にか借金地獄に陥ることも十分考えられます。

ここでは、40代で借金地獄に陥ってしまった際の起こりうる事態を解説します。

利息が高く元金が減らない

当たり前のことですが、借金には利息が発生するため、最初に借りた金額よりも多くの金額を返済しなければなりません。


とくに、消費者金融やリボ払いなどは高金利のため、毎月の利息の返済だけで大きな負担になり、家計を圧迫し「毎月返済しているのに借金ががなかなか減らない」という事態に陥りやすいでしょう。


返済が長引くほど多くの利息を支払う必要があるため、最終的に支払う金額が膨れ上がります。

借金返済のための借金をする

借金を返済するために、新たな借金をしてしまうケース、いわゆる「自転車操業」状態になると大変危険です。

借金返済のための借金は一時的には改善しても、根本的な解決にはなりません

借金の総額が増え続け、返済はより困難になる可能性が極めて大きく、最終的には返済に行き詰まってしまうでしょう。

生活が困窮する

借金の返済額が収入の大部分を占めてしまうことで、日々の生活にまで影響が及びます。

日常生活に必要な支出がままならなくなり、通常の日常生活ができず、大きなストレスになることが予想できます。

精神的ストレスを抱える

借金を毎月返済し続けるプレッシャーは精神的にも影響を及ぼします

実際、借金が原因で夜眠れずに精神不安定となり、うつ病などを引き起こすケースは多くあります。

仕事もできない状態となれば、返済も滞ってしまうため、1日でも早い対応が必要です。

40代が借金地獄から解放される対処法

40代は、多くの支出が発生する年代であると同時に、老後資金の準備が気になる年代でもあります。

そのためにも、今抱えている借金はできるだけ早く返済してしまいたいところです。

以下では、借金を早期完済させるためのポイント3つを紹介します。

節約をする

「節約」と聞いて「そんな当たり前のこと?」と思うかもしれませんが、節約の効果は絶大です。

家計を見直し、毎月の支出から無駄なところにお金をかけていないかを改めて調べてみることが大切です。

以下のチェックポイントは一例ですが、日々の生活の中に無駄な出費は驚くほどたくさんあります。

無駄な支出チェックポイント

・使っていないサブスクはないか

・3大キャリアから格安SIMへの変更

・過剰に保険に加入していないか

・電力会社の変更

・コンビニで無駄な買い物をしていないか

毎月、何にどれだけお金を使っているかをまず把握してみましょう。

毎月の収入から予算を組んで計画的にお金を使えば、借金返済のための金額を捻出しやすくなります。

副業などで収入を増やす

副業によって収入を増やすのもひとつの方法です。

今はインターネットで検索すれば簡単に副業を見つけることができます。

隙間時間を活かしたバイトや、Webライター、フードデリバリーなど副業を始めるハードルは低くなっています。

自分の生活スタイルに合った副業を見つけてみましょう。

債務整理をする

多くの借金があり、対応しきれない場合は債務整理を検討することもひとつの解決策です。

債務整理には任意整理・個人再生・自己破産などがあり、それぞれ特徴と適用条件が異なります。

債務整理

任意整理:債権者に直接交渉して利息のカットや支払い期間の延長を行う手続き

個人再生:裁判所を介して借金を80%程度減額してもらう手続き

自己破産:裁判所を介して借金を全額免除してもらう手続き

債務整理の種類によっては、自宅を手放すことなく借金を整理することも可能です。

自分は債務整理するべきなのか、手続きするのならどの種類が適しているのかについての判断は素人では難しいため、弁護士や司法書士などの専門家に相談してみることをおすすめします。

まとめ

40代の借金額の平均は、単身世帯で354万円、2人以上の世帯で2,037万円でした。

2人以上世帯では、借金残高の大部分が住宅ローンであり、住宅ローン以外での借入残高は約150万円〜200万円です。

40代は20代、30代に比べ年収が増え金銭的余裕はありますが、住宅ローンや自動車ローン、教育費などで支出も多い世代です。

将来に向けて貯蓄を考えだす時期でもありますが、借金があれば返済を優先させなければならず、なかなかお金を貯められません。

もしも今、借金の返済で悩んでいるのであれば、紹介した対処法を実践するなどし、一刻も早く返済するようにしましょう。