バンドルカードの支払い遅れはブラックリスト?支払いが遅れた場合の危険と対処法

クレジットカードで有名なVISAが提供するバンドルカードは、アプリで誰でも簡単に作れるため、近年人気のプリペイド式カードとなっています。

バンドルカードは、クレジットカードのように審査や年齢制限などがなく、気軽に利用できる点が最大の魅力。

事前に必要な金額チャージする事で、クレジットカードなどに比べて使いすぎを防止できるメリットがあります。

また、欲しいものがあるけど今はチャージするお金がないという人は「ポチッとチャージ」という後払い方式の決済方法も選択できます。

これは、チャージしたお金を後払いにすることができるサービスで、手数料と一緒に翌月末までにコンビニなどで支払えばOK。

しかし、ポチッとチャージについては借金と同じ扱いになるため、滞納や未納となるとペナルティが発生してしまいます。

この記事では、バンドルカードで支払いが遅れた場合の危険性とその対処法を具体的に解説していきます。

バンドルカードの支払いが遅れると発生する危険

バンドルカードのポチッとチャージは借金と同じです。

決められた期日までに返済しなければ、多くのペナルティが発生してしまいます。

支払いが遅れることによって発生するリスクをひとつずつ見ていきましょう。

遅延損害金が加算される

バンドルカードを滞納した場合、遅延損害金が加算され、借入金額とともに請求されてしまいます。

遅延損害金とは、借金返済を滞納した際に科せられる損害賠償金の一種です。

バンドルカードの「Gardia後払いサービス規約」第5条に記載されている通り、支払期限の翌日から支払いに至るまで、年14%の割合による遅延損害金の請求となります。

具体的にはどれくらいの損害金が発生してしまうのでしょうか。

ポチッとチャージの上限金額である5万円を1ヶ月、半年、1年と滞納した場合の損害金は以下の通りです。

1ヶ月583円
半年3,500円
1年7,000円

チャージ金額が最大5万円ということもあり、1年滞納しても7,000円のため、それほど大きな損害金ではありません。

しかし、遅延損害金は返済するまで永遠に加算されていくため、気づいた時にはかなり大きな金額になってしまっていたという状況もあり得ます

無駄なお金を支払わなくて済むように、早い段階で返済することをおすすめします。

申込上限額の制限

バンドルカードのポチっとチャージの支払いを滞納することによって、申し込み上限金額が下がってしため注意が必要です。

基本的に、ポチッとチャージは3千円から5万円の範囲での借入が可能ですが、審査によっては3千円の人もいれば上限である5万円借りられる人もいます。

申込上限額を審査するうえで返済状況は重要なポイントです。

返済状況が悪いと、信用度が下がってしまい利用できる金額が少なくなってしまいます。

例えばこれまで1万円借りられていたのに、滞納後は5千円まで下がってしまうということは十分あり得ます。

さらに、何度も延滞を繰り返すことによって、バンドルカード自体使えなくなってしまう可能性もあるため、度々支払いが遅延するといった状況がないようにきちんと返済計画を立て、計画的に返済を行いましょう。

電話やハガキで督促される

バンドルカードを滞納したままにしておくと、保証会社や債権回収会社に債権が譲渡され、電話や郵便で督促や通知がくるようになります

多くの場合、支払い期日から2〜3ヶ月経過後にハガキや電話での督促が始まる傾向にあるようです。

保証会社や債権回収会社とは、債務者が返済できなくなった場合に本人に代わって返済する会社のことで、元の債権者(バンドルカード)に代わって督促状を送り債務者に取り立てを行います。

これは、バンドルカードのサービス規約第7条に「当社が必要と認めた場合、当社が販売店等から譲り受けた利用者に対する商品代金債権を、当社所定の事業者(保証会社)に譲渡する場合があります」と明記されています。

もし、バンドルカード以外の知らない会社からの通知が来た場合は、すでにバンドルカード側が債権譲渡を行ったと考えましょう。

督促状などの通知は無視せずに速やかに連絡をして、返済の意思があることなどを伝え、誠実に対応しましょう。

裁判になる可能性も!?

バンドルカードのポチッとチャージの滞納が半年〜数年に及ぶと、最悪の場合、裁判となる可能性があります。

まず、債権回収会社からの督促を無視し続けると、裁判所から「支払督促」が届くことになります。

裁判所から支払督促が届いたら、それは保証会社や債権回収会社が裁判の手続きを行ったことを意味します。

支払督促を受け取っても、滞納分を支払えばそこで解決となります。

もし、裁判所からの支払督促も無視し続けた場合は最終的に「強制執行」となり、預金口座や車などの財産が差押えの対象となってしまいます

裁判所からの支払督促が来た場合、もし支払える状況にない時は2週間以内に異議申し立てを行いましょう。

通知を無視することによって強制執行され、財産や社会的信用を失いかねません。

くれぐれも、督促状などの通知には目を通すようにし、所定の期限内に返済または手続きを行いましょう。

バンドルカードの支払い遅れでブラックリストに載る?

バンドルカードのポチッとチャージを滞納することによって、信用情報、いわゆるブラックリストに登録されてしまうのではと心配する人もいるかもしれません。

しかし、バンドルカードを滞納してもブラックリストに登録されることはありません

以下で、滞納してもブラックリストに登録されない理由を確認していきましょう。

信用情報機関の会員ではない

バンドルカードのポチッとチャージを運営しているGardia株式会社は、信用情報機関の会員になっていません

ブラックリストの仕組みは、クレジットカードやローンを3ヶ月以上滞納、または債務整理をして信用情報機関に金融事故のデータが登録された状態を指します。

ブラックリストに登録されることによって、通常5年〜10年間は新たにクレジットカードの申込やローンの新規借入れはできません。

信用情報は以下の信用情報機関で管理されており、ほとんどのクレジットカード会社や消費者金融が会員となっています。

・株式会社シー・アイ・シー
・株式会社日本信用情報機構
・全国銀行個人信用情報センター

ただし、ポチっとチャージの運営会社は上記機関に加盟していないため、滞納情報は信用情報に記録されません

よって、ポチッとチャージが滞納状態であっても、ブラックリストに登録されることはなく、他社でのクレジットカードやローンの申込も可能となります。

借金を踏み倒せる?

ここで、「ブラックリストに登録されないなら、返済しなくてもいいや」と安易に考えてしまうのはとても危険です。

なぜなら、先ほども述べた通り、バンドルカードの滞納を放置、あるいは繰り返すことによって、バンドルカード側から債権回収会社に債権が譲渡され、電話や郵便による督促が始まります。

これらを無視することによって最悪の場合、裁判や強制執行による預金口座や給与などの財産の差押えに発展する可能性が極めて高くなるのです。

強制執行になれば、家族にはもちろん勤務先にも迷惑がかかる事態となってしまうため、速やかに滞納した借金を返

済するようにしましょう。

バンドルカードの支払いが遅れた場合の対処法

バンドルカードの支払いを期日までにできなかった場合、数日の遅れでは大きな問題になることはありません。

しかし、期日の翌日から遅延損害金が発生したり、信用問題にも関わってくるため、速やかに返済しなければなりません

以下で具体的な対処方法を解説していきます。

支払い期限が過ぎても返済できる

バンドルカードの支払いが期日を過ぎてしまった場合でも、ポチッとチャージを運営するGardia株式会社に連絡すれば支払い方法を教えてくれます。

Gardiaサポートデスクの連絡先は以下の通りです。

  • 電話番号:050-3184-3867
  • 平日10:00〜17:00(土日祝を除く)

先述したように、バンドルカードの支払いをせずに滞納状態を放置しておくと、14%の遅延損害金が発生してしまいます。

バンドルカードのチャージ金額は最高5万円までとなっており高額ではないことから、1日あたりの損害金は数十円の世界です。

しかし、返済するまで永遠に損害金が加算されていくことを忘れてはいけません。

また、滞納が長くなればなるほど、その後バンドルカードが使えなくなる可能性が高まってしまいます。

支払い期日が過ぎてしまった場合は、早急にGardiaサポートデスクに電話連絡して、その後の対応について指示を仰ぎましょう。

すぐに返済できない場合は相談する

もし、手元に返済に充てるお金がない場合は放置するのではなく、まずはGardiaサポートデスクに電話して相談してみましょう。

「今月は支払えないけど来月給料が入れば返済できる」といったように、具体的な返済日をバンドルカード側に伝え、返済の意思があることを示すことが重要です。

また、バンドルカードのチャージ金額の上限額は最大でも5万円ですので、自宅にある不用品を売ったり、スキマバイトなどをすれば比較的短時間で返済金を用意できるかもしれません。

どうしても一括で返済ができない場合は、一度バンドルカードに相談してみることをおすすめします。

まとめ

バンドルカードは、誰でも簡単に申込みができ、すぐに利用することができるとても便利なプリペイド式のサービスです。

中でも、ポチッとチャージは、支払いを翌月以降にできるので、今はお金がないけど欲しいものが買えるといったクレジットカードのような機能も利用できます。

しかし、バンドルカードを滞納することによって遅延損害金の発生や上限制限、最悪の場合裁判になるなど多くのパナルティが発生する点は注意が必要です。

これらの事態を避けるためにも、バンドルカードの特性をしっかり理解して、有効に利用しましょう。