「20代で借金1000万ってやばい?」
「借金1000万を解決する方法はある?」
この記事では、20代で借金1000万ある場合、返済を放置するリスクをはじめ、借金1000万円の返済シミュレーション、借金1000万円を解決するための方法について詳しく解説していきます。
すでに1000万円の借金を抱えている人はもちろん、借金を完済できるか心配な方はぜひ参考にしてみてください。
借金1000万円を放置するリスク

総額1000万の借金は毎月の返済金額も高額なため、支払いが滞ってしまう人も少なくないでしょう。
しかし、借金1000万の返済を放置することで、以下のようなリスクが発生してしまいます。
・ブラックリストへの登録
・遅延損害金の発生
・財産の差押え
借金1000万の返済を放置すると、まず返済期日の翌日から遅延損害金が発生します。
遅延損害金とは、返済期日を守らなかったことに対するペナルティーのことで、金利は上限利率年29.2%と高く設定されていることが一般的です。
滞納から2〜3ヶ月後には「ブラックリストへ登録」されてしまいます。
これにより、登録されている期間(5〜10年)は新たにローンの申込みができなかったり、クレジットカードの停止・新規加入ができないといった制限がかかってしまいます。
その後、裁判所からの訴状や支払督促も無視すると、裁判所から財産や給与などを差し押さえに発展していきます。
差し押さえとなる財産とは、預貯金、給与、土地、家屋、貴金属、現金、小切手、株券などです。
このように、借金1000万の返済を放置することによって、最終的に財産差押えといった最悪の状況に陥ってしまうのです。
借金1000万円の返済シミュレーション

ここでは、1000万円の借金を元利均等返済で返済したときのシミュレーションを見ていきましょう。
利率0.5%・5%・10%・15%、返済期間5年・10年・15年・20年の設定でそれぞれ紹介していきます。
〈年利0.5%の借金の場合〉
返済期間 | 5年 | 10年 | 15年 | 20年 |
返済総額 | 10,127,572円 | 10,254,109円 | 10,381,679円 | 10,510,292円 |
利息総額 | 127,572円 | 254,109円 | 381,679円 | 43,793円 |
毎月の返済額 | 168,793円 | 85,451円 | 57,676円 | 510,292円 |
〈年利5%の借金の場合〉
返済期間 | 5年 | 10年 | 15年 | 20年 |
返済総額 | 11,322,706円 | 12,727,799円 | 14,234,183円 | 15,838,832円 |
利息総額 | 1,322,706円 | 2,727,799円 | 4,234,183円 | 5,838,832円 |
毎月の返済額 | 188,712円 | 106,065円 | 79,079円 | 65,995円 |
〈年利10%の借金の場合〉
返済期間 | 5年 | 10年 | 15年 | 20年 |
返済総額 | 12,748,195円 | 15,858,054円 | 19,342,804円 | 23,160,210円 |
利息総額 | 2,748,195円 | 5,858,054円 | 9,342,804円 | 13,160,210円 |
毎月の返済額 | 212,470円 | 132,150円 | 107,460円 | 96,502円 |
〈年利15%の借金の場合〉
返済期間 | 5年 | 10年 | 15年 | 20年 |
返済総額 | 14,273,923円 | 19,360,211円 | 25,192,603円 | 31,603,447円 |
利息総額 | 4,273,923円 | 9,360,211円 | 15,192,603円 | 21,603,447円 |
毎月の返済額 | 237,899円 | 161,334円 | 139,958円 | 131,678円 |
当然ですが、返済期間が長い・年利が高いと総返済額が増えていきます。
極端な例ですが、年利0.5%返済期間5年と年利15%返済期間20年では総返済額は2100万円の差があります。
自身の借金の返済期間や金利をしっかりと把握しておくことが重要です。
借金1000万円を解決するための方法:債務整理

一般的に、借金総額(住宅ローンを除く)が「年収の3分の1」を超えている場合、自力返済は厳しくなると言われています。
ここでは、自力返済が難しい場合の解決方法としてよく挙げられる「債務整理」について以下の内容に沿って解説していきます。
・任意整理は債権者との交渉で利息カット
・個人再生は借金の大幅減額
・自己破産は原則として借金返済が全額免除
任意整理は債権者との交渉で利息カット
任意整理とは、債権者(貸した側)と直接交渉して、利息や遅延損害金を減額してもらう方法です。
交渉がまとまれば、減額後の借金を3~5年かけて返済していきます。
ただし、1000万円の借金の場合、利息や遅延損害金を減額しても元金が残るため債務整理の効果はあまりないと言えます。
加えて、その金額を3〜5年かけて完済を目指すというのは、現実的ではありません。
そのため、高額な借金の場合は、任意整理よりも個人再生や自己破産を選ぶケースが一般的です。
個人再生は借金の大幅減額
個人再生とは、裁判所を介し、借金額を100万円~1/10まで減額できる手続きです。
借金が1000万円の人が個人再生した場合、最大借金総額の5分の1、要するに最大200万円まで減額できる可能性があります。
さらに、「住宅ローン特則」により、住宅ローンをこれまで通り支払い続けることで自分が所有する持ち家を手放さずに住み続けることができます。
個人再生は、借金額が大きく、持ち家を手放したくないという人におすすめの手続きです。
自己破産は原則として借金返済が全額免除
自己破産とは、返済不能であることを裁判所に申し立てることによって、すべての借金がゼロになる手続きです。
ただし、自宅や車、預貯金などの財産は差押えとなり、保証人に返済義務が移るなどデメリットもあります。
借金1000万円を解決するその他の方法

以下では、債務整理以外の方法で借金1000万円を解決する方法を紹介します。
・収支を見直す
・繰り上げ返済
・過払い金返還請求
・低金利のローンに借り換える
・おまとめローンで返済先を一つにまとめる
・弁護士に相談
収支を見直す
支出の見直し、特に固定費の削減によって余ったお金を借金返済に充てましょう。
例えば、何気なく毎日通っているコンビニの頻度を減らす、不要なサブスク契約を解約する、保険料・通信費の見直しなど意外にも多くの無駄な出費が発生しているかもしれません。
繰り上げ返済
ボーナスや副業収入などの臨時収入が見込める人は、繰り上げ返済をすることで返済の負担を減らせるでしょう。
毎月の返済とは別に追加で、返済することすべて元本の返済にあてられるので、効率的に借金総額を減らせます。
過払い金返還請求
借入期間が長期に及んでいる場合は「過払い金返還請求」をすることによって返済額を減らせるかもしれません。
以下の条件に当てはまる場合、過払い金返還請求をすることで借入と一部相殺できる可能性があります。
・2007年以前に消費者金融、クレジットカード会社から借り入れている
・最終返済日から10年過ぎていない
低金利のローンに借り換える
返済シミュレーションからわかるように、金利によって返済額は大きく変わります。
高金利で返済を続けているのであれば、低い金利のローンに借り換えることで、返済額を大幅に減らすことができるかもしれません。
おまとめローンで返済先を一つにまとめる
借入先が複数ある場合は、「おまとめローン」を利用することで、利息分の支払いを抑えられる可能性があります。
おまとめローンとは、返済先をひとつにまとめる借り換えサービスのことです。
多くの金融機関がサービスえお提供しているため、一度シミュレーションしてもらうことをおすすめします。
また、おまとめローンで借入先がひとつになることで、借金の管理もしやすくなるというメリットもあります。
弁護士に相談
「借金1000万を自分1人で解決できるのか・・」と不安に感じている人も多いでしょう。
そのような時は、借金問題に強い弁護士に相談してみることも解決への近道です。
弁護士が、借金金額や生活状況に合わせた借金問題の解決方法を提案してくれるため、どの方法を選ぶべきかわからないと悩んでいる人におすすめです。
無料相談などを利用して、専門家の意見を取り入れてみましょう。
まとめ
今回は、20代で借金1000万ある場合、返済を放置するリスクをはじめ、借金1000万円の返済シミュレーション、借金1000万円を解決するための方法について解説しました。
1000万円の借金は返済額も大きいため、返済が難しいくなるケースも多いでしょう。
そうならないためにも、返済スケジュールをしっかりと立て、普段から支出を見直して返済に回せるお金を増やしましょう。
どうしても返済できないときは、借金問題に詳しい弁護士に相談したうえで債務整理の検討をしてください。
債務整理によっては、借金を大幅に減額することも可能です。
債務整理の際はメリット・デメリットを十分考慮したうえで手続きに進むことをおすすめします。