支払いが困難な場合、メルペイの任意整理はできるのでしょうか?
この記事では、メルペイの任意整理における分割払いや利息なしの和解について、メリットと注意点を詳しく解説します。
メルペイの債務整理は、特に、定額払いができなくなるケースや、滞納による法的リスクについて注意が必要です。
督促や裁判所へ訴えられるリスクについても考慮しなければなりません。
メルペイの任意整理をする際のポイントを学んでいきましょう。
メルペイの仕組み

ここでは、メルペイの仕組みについてそれぞれ詳しく解説します。
- メルペイの基本的な仕組み
- 支払い方法とタイミング
- メルペイスマートマネー
メルペイの任意整理について学ぶ前に、基本知識を身につけましょう。
メルペイの基本的な仕組み
メルペイは、株式会社メルペイが提供する、メルカリアプリを使った決済サービスです。
メルカリで取得した売上金や購入したポイント、または銀行口座からチャージしたメルペイ残高を、メルペイ加盟店でのお買い物に利用できます。
支払い方法とタイミング
メルペイでは、3種類の「支払いタイミング」と2種類の「支払い方法」から選べます。支払い方法は「iD決済」と「コード決済」の2つです。
iD決済は、iDマークがあるお店で利用でき、レジの端末にスマホをかざすだけで支払いが完了します。コード決済は、自分のコードを読み取ってもらうか、お店のコードを読み取ることで決済できます。
支払いタイミングは、メルカリで取得した売上金やポイントを使う方法、ATMや銀行からチャージしたお金を使う方法、そして「メルペイスマート払い」を使う方法があります。「メルペイスマート払い」を使えば、都度チャージ不用で、使った分だけ翌月にまとめて清算ができます。
メルペイスマートマネー
メルペイスマートマネーは、メルカリアプリで信用をもとにお金を借りられるサービスです。審査通過後、メルペイ残高に借りたお金が入り、銀行口座から自動で引落しされます。メルカリで得た売上金やポイントが返済に使えます。
以上がメルペイの基本的な仕組みとなります。使い方や支払い方法は多様で、自分のライフスタイルに合わせて選べるのが特徴です。
メルペイを任意整理するメリット

任意整理をすれば、毎月の支払額が減るなど大きなメリットがあります。メルペイを任意整理するメリットは以下の2つです。
- 毎月の支払額が減る
- 遅延損害金が免除になる
- 手数料が免除になる
それぞれのメリットを詳しく解説します。
毎月の支払額が減る
任意整理は、債務者が債権者と直接交渉し、返済計画を見直す手続きです。メルペイを任意整理する最大のメリットは、毎月の返済額を減らせることでしょう。これは、利息のカットや返済期間の延長により可能となります。
例えば、リボ払いでの残高がある借金で任意整理をすると、返済回数が増え、毎月の返済額が減る可能性があります。これにより、毎月の支払いが無理なく行えるようになり、生活の質を維持しながらの借金返済が可能です。
ただし、任意整理はあくまで借金額を調整する手続きのひとつであることを忘れないでください。今後も遅れず返済していくことが大前提です。
遅延損害金が免除になる
メルペイの任意整理によるメリットとして、遅延損害金が免除になる点が挙げられます。
メルペイの後払い決済を滞納すると、年率程度の遅延損害金が発生します。しかし、任意整理を行うことで、この遅延損害金のカットが可能です。
これは、債務者と債権者が直接交渉し、和解契約を締結することで実現します。その結果、元金以上にお金を払う必要がなくなり、返済負担が軽減されます。
ただし、任意整理は専門的な知識を必要とするため、弁護士や司法書士などの専門家に相談することが推奨されます。
手数料が免除になる
メルペイの任意整理において、手数料が免除になるメリットは非常に重要です。このプロセスには、債務者と債権者が直接交渉を行い、返済計画を再編成することを含みます。
これにより、通常発生する手数料を0%にまで減らすことができ、返済負担が大きく軽減できるでしょう。
この手続きを通じて、返済回数を36回から60回に伸ばすことが可能となり、結果として毎月の返済額も減少します。これは特に、経済的に困窮している債務者にとって、大きな救済となるでしょう。
さらに、任意整理によって、債務者は自身の経済的状況に合わせて柔軟に返済計画を立て直すことができます。返済に関するストレスを軽減し、経済的再建に集中できます。
ただし、任意整理を行う際には、債務状況や支払い状況を正確に把握し、最適な手続きの選択が必須でしょう。
メルペイを任意整理する際の注意点

任意整理には詳しい知識が必要です。手順を間違えると、ブラックリストに載ってしまうなどのリスクがあります。メルペイを任意整理する際の注意点は以下の2つです。
- 購入品は没収される
- ブラックリストに載ってしまう
それぞれ解説していきます。
購入品は没収される
メルペイの任意整理に関して、購入品が没収されるという誤解があるかもしれませんが、実際にはそのような事実はありません。
任意整理は借金の減額を目指す正当な手続きであり、持ち物が没収されることは基本的には起こりません。
ただし、メルペイの任意整理を行うと、メルカリアカウントが停止する可能性があるので、この点には注意が必要です。
また、メルペイの支払いを3か月以上滞納してしまうと、弁護士事務所から督促が来ることがあります。そのため、支払いに問題がある場合は、早めに任意整理を検討することが推奨されます。
任意整理を行うと、信用情報に記録が残りますが、すでに支払いが滞っている場合は、任意整理を行うことで借金問題を解決する方が良い選択となるでしょう。
ブラックリストに載ってしまう
メルペイのスマート払いや定額払いを滞納すると、信用情報機関に事故情報が登録され、ブラックリストに載ることになります。
信用情報機関は個人の信用情報を管理し、金融機関などがこれを参照して個人の信用度を判断するため、ブラックリストに載ると新たな借入やクレジットカードの発行が困難になるかもしれません。
また、任意整理を行うと、その事実が信用情報機関に登録され、一定期間その情報が残ります。
したがって、任意整理を考える際は、これらの影響を十分に理解した上で行うことが重要です。特に、任意整理は信用情報に影響を与える可能性があるため、その後の金融取引に影響が出ることを理解しておく必要があります。
信用情報に残る記録は、今後の経済活動に大きな影響を及ぼす可能性があるため、慎重に検討することが重要です。
任意整理してもメルペイが利用できる理由

任意整理をすると、特定のサービスが使えないなど多くのデメリットがあります。ここでは任意整理してもメルペイが利用できる理由を2つ解説します。
- メルペイは信用情報が審査基準にならない
- メルペイは信頼スコアが審査対象
それぞれ解説していきます。
メルペイは信用情報が審査基準にならない
メルペイは、一般的なクレジットカードやローンとは異なり、信用情報を重視する審査基準がありません。任意整理を行った後でも利用可能です。
メルペイの審査基準では、信用情報よりもメルカリでの利用実績やメルカリのアカウント作成からの年数、メルカリでの取引における規約の遵守、コメントなどへの返信や評価までの日数などが重視されます。
これらの要素は、メルカリ内での取引を通じて形成される信用スコアを基に評価されます。したがって、メルカリでの取引実績が良好であれば、信用情報に傷がある方でもメルペイの利用が可能です。
ただし、メルペイスマート払いの定額払いでは信用情報も参照されるため、信用情報に傷があると審査に落ちる可能性もあります。しかし、それでも審査に通った例もあるため、必ずしも利用できないわけではありません。
以上のように、メルペイは信用情報を重視しない独自の審査基準を持つため、任意整理を行った後でも利用可能です。ただし、メルカリでの取引実績やルールの遵守が重要となるため、これらを意識した利用が求められます。
メルペイは信頼スコアが審査対象
メルペイではメルカリの利用実績を重視した審査が行われています。これは従来の信用情報機関が保管する信用情報に基づく審査とは異なり、メルカリやメルペイの利用状況や取引実績を元にした信頼スコアが審査の対象です。
そのため、任意整理を行ったとしても、メルカリの利用実績が良好であればメルペイの利用が可能になる可能性があります。しかし、信用情報にマイナスの履歴がある場合は、審査に通過するのが難しいかもしれません。
さらに、メルペイの審査には個人情報の入力や本人確認書類の提出が必要です。これらに誤りや不備がある場合は、審査に通る確率が低くなります。
まとめ
この記事では、メルペイの任意整理のプロセスと、それに伴う注意点を詳しく説明しました。
メルペイの任意整理は、スマート払いや定額払いに関わらず、3年間の分割払いや利息なしの和解を可能にします。
しかし、和解契約書の発行により、任意整理が成立しますが、メルペイの支払いを滞納すると法的なリスクが伴うでしょう。
督促を無視すると裁判所へ訴えられる可能性があり、知識のある弁護士などの専門家に相談するのが理想です。少しでもお困りごとがあれば、気軽にできるLINE相談がおすすめです。