こんにちは!弁護士の幸谷です!
今回は、「債務整理の成功事例3選」を紹介していきます。
そもそも債務整理とは、借金を減らす合法的な制度のことなのですが、この債務整理をすると、実際どれくらい借金が減るのか、あなたは分かりますか?
「せいぜい数万円くらいでしょ?」と思われるかもしれませんが、実は債務整理をして、借金400万がチャラになった事例もあるのです!
そこで今回は、弁護士の視点から見た債務整理の本当の成功事例を3つ紹介していきます!
最後まで見ていただければ「債務整理をすると実際に借金の返済額がどれくらい減るのか」
具体的にイメージできるようになるはずです。
なので、「債務整理を検討しているけど、まだ相談するか迷っている」
「借金が債務整理でどれくらいラクになるのか知りたい!」
という方は、ぜひ最後までご覧ください!
それでは行きましょう!
旦那に内緒で任意整理に成功した30代主婦の事例

早速事例を紹介してきますが、事前に1点注意点をお伝えしておきます。
今回ご紹介する事例は、実際にあった事例ですが、個人の情報が分からないように一部情報を変更しています。
以上を踏まえてまず、1つめの債務整理の成功事例ですが、旦那に内緒で任意整理をした30代の主婦の方の事例を紹介したいと思います。
相談の背景
この方は、パートナーに内緒で借金問題を解決したい!というご要望がありました。
この方の借金の背景としては、結婚する前の独身時代に、無計画にクレジットカードを使ってしまったらしく、気が付くと支払っても支払っても元金が減らない状態に陥ってしまったそうです。
結婚後はパートの収入で借金の返済をしていたそうなのですが、やはりパートだと稼げる金額に限りがありますから、返済が滞るようになってしまい、催促の郵便や電話が来るようになってしまったんだとか。
幸い、催促の連絡はパートナーのいない日中だったのでここまでバレずに来れたのですが、
いつか何かの拍子にバレてしまうんじゃないか、という不安がいつもあったので、それで、パートナーにバレていない今のうちに債務整理をしてパートナーに内緒で借金問題を解決したい!というご要望がありました。
実際の状況
ちなみに実際の借金の状況はこのような感じでした。
借入社数 | 5社 |
借入期間 | 2年 |
返済総額 | 2,094,102円 |
月々の返済額 | 約81,000円 |
金利 | 14~18% |
パートの収入だけで月8万円の借金はなかなか厳しいですよね。。
そこで最終的に行った債務整理が、「任意整理」です。
なぜ任意整理だったかというと、ご本人に「パートナーにバレずに借金を返済したい」という強い希望があったからです。
そもそも債務整理には主に任意整理・個人再生・自己破産の3つがありますが、今回の依頼者の希望を満たせる債務整理と言えば、任意整理が最適なんですね。
というのも債務整理で家族にバレる理由としては、裁判所から通知が届いたり、家族の協力が必要な書類を集めたりすることが要因だからです。
しかし、任意整理というのは、債権者と弁護士が直接交渉し、お互いの合意の下で無理のない返済方法を決める手続ですから、裁判所から債務整理に関する通知が自宅や職場に送られる心配はありません。
当然、依頼を受けた弁護士には守秘義務がありますし、弁護士からの通知も個人名で送ってくれるので安心です!
また、任意整理をしても、家族への影響はありません。ブラックリストに載っても、影響を及ぼすのは本人のみです。
なので、家族名義のクレカやローンは問題ありません。こうなると債務者自身が借金のことをバラさないかぎり、パートナーを含む周りの人にバレることはありえないのです。
以上の流れで任意整理を実際に行った結果、借金は、次の通りになりました。
任意整理前 | 任意整理後 | 減額幅 | |
返済総額 | 2,094,102円 | 1,567,651円 | 526,411円 |
月々の返済額 | 約81,000円 | 約36,000円 | 45,000円 |
金利 | 14~18% | 0% |
任意整理を行い債権者と和解が成立すると、将来の利息や遅延損害金がカットされ、残った元金を3~5年で返済することになります。
それがこの任意整理後の返済総額ですね。
将来利息や遅延損害金として発生していた借金の利息50万円近くが全額カットされたおかげで月々の返済負担も4万5000円も減ることになりました。
これならパートの収入だけでも十分に返済していけそうですよね。
この方は任意整理により月の返済額が軽くなったおかげで、5年間きっちりと返済を続けることができ、見事パートナーにバレずに完済までたどり着くことができました。
任意整理をすると、クレカが使えなくなってしまいますが、この方の場合はパートナーのクレカがあったので、特に不便なく、完済できたそうです。
浪費癖があり個人再生をした40代女性の事例

では、次に2つめの成功事例をご紹介します。
浪費癖によって借金返済のために借金をするという自転車操業に陥っていた40代女性のお話です。
相談の背景
借金の背景としては、職場の人間関係で溜まったストレスを買い物で発散するようになったのだとか。
そして、その支払いを全てリボ払いにしていたようなんですね。
そのため月々の返済をしても元金が一向に減らず、すぐに限度額に達してしまいました。
ちなみにリボ払いの返済に苦しんで弁護士に相談にくる方は非常に多いです。
リボ払いは1度使うと完済までにかなり時間がかかるので、できるだけ使わないようにしましょう。
さて、こちらの方は、この段階でも危険信号は出ているものの、結局浪費癖を治すことができず、限度額に達したら新しいクレジットカードを作り、
限度額に達したら新しいクレジットカードを作り・・・ということを繰り返してしまったそうなんです。
その結果、給料が入っても次の瞬間には、借金の返済にゴッソリと持っていかれるようになってしまいました。
すると生活費が足りなくなるので、仕方なくカードで借金をする・・・という悪循環にはまってしまったのです。
最終的には、どこからいくら借りているのかも分からないという状態になってしまいました。
そこで、まずは明細を確認しながら1社ずつ債務額を明らかにしていくことから始めました。
実際の状況
その結果、債務整理をする前の依頼者さんの状況は
次のとおりであることが明らかになります。
借入社数 | 9社 |
借入期間 | 9年 |
返済総額 | 5,521,332円 |
月々の返済額 | 100,000円 |
ご本人としては任意整理での解決を希望していたようなのですが、
借金の金額が500万円を超えていたこともあり、任意整理の減額幅では焼け石に水、
仮に任意整理を行っても返済は楽にならないので、最終的には、個人再生での解決を行うことになりました。
この場合は借金が膨らみすぎているので元金そのものを減額した方が良いのです。
さきほどの任意整理だと、将来利息や遅延損害金はカットできますが、元金自体は減らすことができません。
となると、この方の場合、任意整理をしても債務額は少なく見積もっても、400万円以上残り続けることになります。
当然、月々の返済額も依然として高額なままなので、生活は改善されないでしょう。
ですので、元金自体を減らすという根本的な治療が必要になってきます。
それが個人再生です。
個人再生を行うと、借金総額によって次の最低弁済額まで元金を減額できることになります。
- 100万円未満…もともとの借金を全て返済
- 100万円以上〜500万円以下…100万円を返済
- 500万円超〜1,500万円以下…5分の1を返済
- 1,500万円超〜3,000万円以下…300万円を返済
- 3,000万円超…5,000万円以下…10分の1を返済
- 5,000万円超…個人再生の利用不可
この依頼者の方は③の500万円超~1500万円以下に該当しますので、元金を1/5に圧縮することができるんですね。
つまり、5,521,332円あった債務額が、1/5の1,104,266円まで減額されるんです。
ざっと440万円近くの減額・・・
この額の減額は、借金でお困りの方にとっては非常に助かりますよね。
そして、最終的に個人再生を行った結果は次の通りになりました。
個人再生前 | 個人再生後 | 減額幅 | |
返済総額 | 5,521,332円 | 1,104,266円 | 4,417,066円 |
月々の返済額 | 100,000円 | 30,674円 | 69,326円 |
550万円ほどあった借金が110万円まで一気に減りました。
また、月々の返済額も10万円から3万円弱になりました。
この額ならもう返済のために借金を重ねる羽目にはならずに済みそうですよね。
この方は、「もう二度と仕事のストレスを言い訳に散財はしない!」と固く誓い、その宣言通り、個人再生をしてからは滞りなく返済を続けています。
借金で生計をたてるも自己破産した40代男性の事例

では、最後の事例をご紹介します。
借金で生計を立てるも自己破産した40代男性の事例です。
相談の背景
相談の背景としては
若いころから持病や精神面の不調から何度も転職を繰り返していたために、収入が安定しておらず、生活費が不足しがちだったそうです。
そこで、足りない生活費を補うためにキャッシングを利用するようになり、そこから日用品や食費の支払いもクレジットカードを使ったりと、徐々に借り入れに頼る生活に足を踏み入れてしまったんですね。
そして気づけば借金は400万円を突破し、月々の返済額も15万円超え。
毎月の給料のほとんどが返済に消えるようになってしまったため、首が回らなくなり、弁護士に相談したという背景です。
実際の状況
ちなみに債務整理する前のこの方の状況がこちら。
借入社数 | 7社 |
借入期間 | 13年 |
返済総額 | 4,069,326円 |
月々の返済額 | 155,000円 |
ご本人は、債権者の方々に少しでも返済したいとのことでしたので、任意整理での解決を希望していらっしゃいました。
しかし、任意整理で解決可能な借金総額は「毎月の返済可能額×36~60」と言われています。
収入が不安定で毎月の返済可能額が明らかでない場合、任意整理を実行しても債権者が納得せず、失敗に終わるケースが多いのです。
また、ご本人の収入が安定していないということは、同じく定期的な返済が求められる個人再生も厳しいということです。
というわけで、最終的には、債務整理の最終手段である自己破産を行うことになりました。
自己破産が裁判所に認められれば、今までの借金は免責、つまりチャラになります。
自己破産をするにあたって、親御さんやご兄弟への影響を心配していたようですが、
ご家族が保証人になっている債務はなかったので、安心して自己破産を進めることができました。
その後、裁判所での手続を経て無事支払義務の免除が認められたため、結果は次の通りとなります。
自己破産前 | 自己破産後 | 減額幅 | |
返済総額 | 4,069,326円 | 0円 | 4,069,326円 |
月々の返済額 | 155,000円 | 0円 | 155,000円 |
400万あった返済が0になりました。
すべての借金の返済義務が免除されましたが、安易な借入を繰り返す前に、自身の生活を振り返り、収入の範囲内で生活できるようにするべきであったと深く反省していたそうです。
というわけで、以上、債務整理で借金解決した事例3選を紹介しましたが、いかがでしたか?
債務整理の相談をして、最終的に借金がどれぐらい減額されるのか、イメージがついたのではないでしょうか?
最後に、任意整理・個人再生・自己破産の特徴を簡単にまとめると次のようになります。
任意整理:将来利息や遅延損害金をカットして、元金のみにできる
個人再生:借金の元金を1/5~1/10程度に減額できる
自己破産:借金を0にできる
このことからも、借金に苦しんでいる方にとって、債務整理は非常に強い味方と言えます。
まとめ
最後に、今回の成功事例を見て、自分も債務整理を検討したい!と思った方は
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